ASIAN RICE TERRACE PHOTO GALLERY  
長崎県松浦市福島町 土谷の棚田

日本の棚田

 
     

 土谷(どや)棚田へは、伊万里市あるいは唐津市方面から、国道204号線で福島町へ向い、福島大橋を渡って島に入る。橋から約8km、海が見えかくれする快適な道を走ると、やがて左手に見えてくる。
 ここは福島の西側に当たり、玄界灘に面している。海岸から標高120mまでの斜面 に、面積10ha、400枚の田んぼが階段状に続いている。棚田は明治時代に開墾された。
 夕方は、ちょうど太陽が対面に沈む位置にくる。大飛島、小飛島が、添景となり、夕日が海に沈む風景はすばらしいものであり、写 真を撮るために、多くのの観光客が訪れる。
 太陽が沈んだはるかかなたが、稲作の起源地、大陸の方向である。かつて、稲作技術を携えた人々が船に揺られてやってきた。命がけの航海だったろう。この土谷棚田の海岸にも上陸したかもしれない。その可能性はゼロとはいえない。そんな空想に耽って眺める棚田はまた格別 である。

ブログの記事(2007/6/6)はこちら

   

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